パート1に引続き将来の自動運転に思うことを書きたいと思います。
前回
運送業を営んでいると、よく言われる言葉として
「自動運転になったら運転手は要らないね」
「人件費が掛からないから儲かるね」
と、言われると書きましたが、明らかに間違いであるということを今回は記述したいと思います。
①「自動運転になったら運転手は要らないね」
前回も言いましたが私はトラックが完全自動化されるのに30年から50年先だと思っています。トラックに関しての自動
運転はハードルが高く、高速道路は以外に早く自動運転化出来ると思いますが一般道は難しい。この辺は前回をご参照下さ
い。
・A県H市にある会社が①という倉庫へ積に行くが、ここでは運転手が運転する。
・積みあがって高速道路のICまで運転手が運転。
・東北道(高速道路)に乗ったらAIによる自動運転で東京都へ向かう。
・東北道(高速道路)終点の浦和IC付近で運転手に交代し首都高を運転手の運転により走行
・都内で一般道に下りて②という倉庫まで引続き運転手が運転。
・②へ付いたら運転手が荷降ろし開始
如何ですか。
複雑な道は人間が運転。荷役作業も人間。簡単な高速道路だけ自動運転。実際はそれでも相当楽になると思いますが、ここ10年や20年はこの辺が限界だと思います。荷役作業はパワードスーツみたいなのが普及すると思います。
つまり、まだまだ運転手は必要だと考えるわけです。
②「人件費が掛からないから儲かるね」
前述の通り運転手はまだまだ必要なので人件費は浮きませんww
それどころか、パワードスーツを運送会社が用意することになれば人件費も設備投資もドンドン増えます。おまけにトラックは完全自動化までは時間が掛かれどブラッシュアップやフルモデルチェンジなどで高性能化(安全装備)が進み、車両価格は高額になる一方だと思います。勿論、その進化の果てが完全自動化な訳です。
つまり、車両は高額化、人件費は高騰でお金は掛るので大変になる訳です。そのくせ運賃は中々上がりません。むしろ
「運賃下げてくれと」言って来る荷主様も増えるでしょうが、今後はDrは集まらないのですから安い運賃の荷主様は運送
業から敬遠されます。つまり、運送業も淘汰されますが、荷主様も淘汰されます。運ぶ業者が居なければ良い物でもお届
けできませんからね(;´∀`)
因みにこのブログは2019年11月28日に書いていますが11月27日00:00の朝日新聞デジタル
版に掲載された内容(要約してます)によりますと下記の通りになるようです。
政府が、国内で販売される新車に衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の取り付けを義務づける方針で調整に入った。
それによると、軽自動車や軽トラックを含め2021年11月以降に発売する新型車やモデルチェンジを予定している車
種を対象とするほか、既存の車種はその数年後から義務づける方向で検討している。
自動ブレーキの基準づくりと新車への義務づけについては、高齢ドライバーによる事故が相次ぐなか、政府が今年6月の緊
急対策で取り上げており、年内にも結論を出す方針を示していた。国土交通省が定める告示を改め、新たな基準を書き込む
方針という。
また国際基準の採用により、40km/hで走行中、前に停車している車にぶつからずに止まることや60km/hのスピード
時には、前を20km/hで走る車にぶつからない。さらに、30km/hで走行中、5km/hで前を横切る歩行者にぶつから
ずに止る、という3つの条件を備えることが求められるそうだ。
国際基準の採用で安全性は高まるが、一方で、車両価格に上乗せされる可能性もあり、ユーザーとしてはその点についても
気掛かり。
との事です。
やはりAIによる自動運転実用化は、マダマダ先ですね(・∀・)ヤレヤレダゼエ~