表題通りタイヤのお話なんですが、これらは法律で言うと「走行装置」という扱いになります。
まず「走行装置等」とは何ぞや?
(1)走行装置
・堅牢で安全な運行を確保できるものであること。
(2)空気入りゴムタイヤ ← これが皆様ご存知のタイヤの事
①自動車の積載状態における軸重を当該軸重に係る輪数で除した値であるタイヤの荷重は
当該タイヤの負荷能力以下であること。
②亀裂、コード層の露出など著しい破損がないこと。
③接地部の滑り止めの溝は深さ1.6mm以上であること。(高速道路走行時は3.2mm)
(3)タイヤ空気圧監視装置
・俗にいうTPMSこと。今回は割愛しますが、そのうちにやりたいと思います。
走行装置等にはタイヤ以外の部分もあるのですが専門的になるのでここではタイヤの話限定とします。
タイヤには使用限度の目安となるスリップサインが接地部のみぞに設けられています。タイヤがすり
減って残りのみぞが1.6mmになるとみぞが途切れ、写真のようにあらわれます。ここまでくると
車検は不合格となります。
↑サイドウォールのところにあるスリップサイン。
↓接地部にあるスリップサイン。この様になると車検は不合格となります。
皆さんはタイヤをどの様な位置づけにしていますか?
安ければいい?
車検が通ればいい?
この様な考えの方はかなり危険です。
何事もそうですが、値段が高いのには理由があります。工賃が高いのも理由があります。車はどんな高級車であろうが
地面に接している部分で走り、地面に接している部分で止まります。ベンツだろうがBMWなどの高級車でも、ブレンボや
APロッキードの高性能ブレーキだろうがタイヤが悪いと最高のパフォーマンスは発揮できません。つまりタイヤに命を
預けているのと同じです。ですから安い等という理由で訳が分からない外国製品などは購入を控えましょう。
次に上記に従って良いタイヤを購入してもきちんと管理されていなければ本来の性能は発揮されません。下記の通りに
気を付けてみてください。
①空気圧は適正か(運転席のドアにコーションプレートがありますのでその空気圧で基本的に間違いはありません)
②ホイールとタイヤが適正な位置に適正に組み込まれているか
③ホイールバランスは適正か(ホイールウェイトを200g以上なんてまともではありません)
④ショルダー部やサイドウォールに擦り傷や切り傷はないか
⑤タイヤが編摩耗していないか
⑥タイヤの残り溝は適正量あるか
ざっとあげてもこれぐらいはあります。本当はもっと細かい気を付ける部分があるのですが車に詳しくない方は
この程度を管理しているだけで十分です。
タイヤの残り溝が少ないと雨の日の水たまりでハイドロプレーニング現象が起き大変危険です。空気圧が少ないと
燃費悪化だけでなく、高速走行時にバーストを起こします。バーストを起こしたタイヤが前輪の舵取り装置部分
のタイヤの場合は舵が利かなくなり事故につながります。
次々回はタイヤをもう少し深堀します。
今回はちょっとした小話あります。↓↓↓↓↓↓
ミシュランタイヤのキャラクター「ムッシュ・ビバンダム」。通称ビブといいますが、皆さんはミシュランマンって言ってません?
メーカーの公式回答はビバンダムでもミシュランマンでも良いそうです。
世界で最も古いトレードマーク(商標)の一つとして有名なのが「ビバンダム」です。
間違っても某有名なお化け退治映画ゴー〇ト〇スター〇の「〇シュマロマン」ではありませんよ(笑)